晴れ。
米中の貿易協議に関する楽観論が台頭し、欧州の債券利回りがプラス基調に転じている。
世界の債券の売りが木曜日に加速した。投資家は米中貿易戦争についてポジティブな兆候を読み取り、マイナス金利から脱しつつある。
10年もののフランスとベルギーの国債はここ数カ月で初めて、プラスの領域に顔を出した。ユーロ圏のベンチマークとなる国債であるドイツ国債は、まだマイナス領域だが、マイナス金利の国債の量は12.5兆ドルに減少した。8月には17兆ドルもあった。
米国のベンチマークとなる10年国債の金利は、12ベーシス上昇し、1.94%をつけている。過去3カ月でもっとも高い水準だ。
債券投資家は、ドイツやイタリアの国債を売り、銀行債や新興国債券にスイッチしている。秋の市場参加者の悲観論は非常に大きかったので、少しでも貿易協議の緊張が和らぐと、大きなインパクトを持つことになった。
中心となる債券はあまりにマイナスのシナリオだったので、良いニュースが飛び出すと、売りのきっかけとなっている。
米国のイールドカーブはここ数週間、スティープ化の様相を強めている。アリアンツのエラリアン氏は、この動きは良い兆候であると評価している。金融システムに与えるマイナスの影響を払拭できるからだ。
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