曇り。
米国のイールドカーブは2007年以降でもっとも差し迫ったシグナルを発している。米中貿易摩擦の経済的な結果に対し、暗い見通しを示している。
2年国債は10年国債よりも5ベーシス上昇した。2007年3月以降でもっとも大きなギャップとなっている。3カ月と10年国債のギャップは51.4ベーシスとなっている。
アナリストは12カ月から18カ月以内のリセッション入りを予測する。
ここ数日間におけるトランプ大統領のより妥協的な修辞についても、投資家は懐疑的である。トランプ氏のいうように、ワシントンと北京の間でそう簡単に妥協が成立するはずがないというわけだ。
トランプ氏は金曜日、中国製品への関税を引き上げると表明した。ここ数週間、市場はFedが利下げをするとの期待を高めている。9月の会合で0.25%ポイントの利下げをする、とみるトレーダーは91%にのぼる。
特にドイツはリセッションの淵に立っている。アジアの虎、と言われる香港やシンガポール、韓国、台湾も貿易関連の減速に直面している。
米国の消費者信頼感指数は好調で、労働市場も堅調であるのに、エコノミストは米国の経済指標の先行きに心配している。
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