英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

アップルショック

 晴れ。

 アップルショックである。成長への恐れから株価は大きく下げた。債券利回りは過去1年間で最低水準まで低下している。

 投資家が驚いたのはアップルの株価下落である。中国での売り上げ減速により、株価は10%近く下げた。こうした関心を増幅したのが、米国における12月の自動車販売の減速と、製造業指数の下落だった。その数週間前にはFedが2019年に2回の利上げを行うという絵柄を描いたばかりだった。

 投資家は貿易戦争の影響と、金融引き締めのインパクトを再評価せざるを得なくなっている。

 ダウ指数は660ポイント下落した。2000年以降としては最悪のスタートである。10年国債の利回りは2・6%を下回った。一方、アップルが見通しを下方修正したことで、テクノロジー巨人の企業でさえ、貿易戦争の影響から逃れられないという点をはっきりさせた点は良いことだ。

 とくに中国市場への依存度の高い企業はこれから苦戦しそうだ。中国経済が急速に減速しつつあるサインがあるからだ。

 次のフォーカスは金曜日の雇用統計だ。ISM指数は12月に54・1まで落ちた。エコノミストの事前予想よりもずいぶんと低い。

 https://www.wsj.com/articles/intense-growth-fears-pummel-stocks-after-apple-cuts-revenue-forecast-11546555193