英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

中国経済の悪化

 晴れ。

 ダウ指数は金曜日も大きく下落した。修正領域に入っている。ピーク比で1割安い。

 ダウ下落は、中国とユーロ圏の経済指標が失望する内容だったことだ。投資家は週末に入るに際し、大きな賭けをすることをためらっている。

 ブルーチップの指数は約500ポイントも低下した。主要な3指標はすべて同時に下落した。週末にかけて株価が大きく下落するのは最近のパターンと化している。ダウ指数が2%金曜日に下落するのは、今月3番目の大きさである。

 投資家やトレーダーからすれば、週末、相場が引けた後に地政学的な動きが起きるため、このような変動の大きい時期に株式に投じにくくなっていると話す。 

 株価はたいてい12月に上昇する。しかし、今月はアノマリーの月となった。

 https://www.wsj.com/articles/stocks-drop-as-chinese-economy-falters-11544776971?mod=hp_lead_pos1

 中国の経済指標。警戒のサインが出ている。鉱工業生産と小売り指数は15年ぶりの低水準を記録した。

 先月、11月の中国の経済指標は減速感が強まった。

 自動車メーカーや不動産市場への懸念を受けて、鉱工業生産は11月に減速した。2016年初め以来の水準である。小売り指数も下落した。

 エコノミストらは、11月は最近の政府による成長支援策、減税やインフラプロジェクトの前倒しなどで、少し良くなると考えていた。しかし、こうした支援策もマーケットのセンチメントを押し上げるには至らなかった。

 人民元は下落し、債券利回り、香港や上海、深センの株価も下落した。

 https://www.wsj.com/articles/chinas-economy-flashes-new-warning-signs-11544771116?mod=article_inline

 FTより。

 中国の経済指標悪化がグローバルな市場を驚かせている。

 11月の小売り指標は過去15年間でもっとも弱い数字となった。北京政府によって夏以降に実行されている景気刺激策が失敗していることを示唆している。

 ウォールストリートはこのニュースに反応し、S&P指数は下落した。トランプ大統領は米国経済は中国とは対照的に非常にうまくいっていると述べたが、彼の仕掛けた貿易戦争によって、市場のセンチメントはより悪化している。

 ドイツや日本の経済指標は減速基調にある。ドラギ総裁は経済はダウンサイド方向に動いていると述べた。

 木曜日に中国で開かれた政治局会議で、合理的な範囲で経済活動を維持することを約束した。

 11月の小売売上は前年同月比で8・1%の伸び。これは2003年以来の低い水準である。鉱工業生産は5・9%の伸びで、これも33か月ぶりの弱さだ。

 1990年以降、ずっと伸び続けてきた自動車販売は、初めて年間販売台数が減る見込みとなっている。消費者は経済成長ができなくなり、給料が上がらなくなると心配している。いくつかの企業では首切りもあるかもしれない。そんな声も上がっている。

 https://www.ft.com/content/717636be-ff43-11e8-aebf-99e208d3e521