快晴。
米国の住宅ローン業者に変調が生じている。小規模なノンバンク業者はリファイナンスに直面しているが、その規模が急速に縮小しているのだという。いくつかの業者は身売りを行っており、会社をたたんだり、従業員のレイオフも起きている。
米国の中小規模の不動産ローン業者が従業員を削減し、身売りや店舗閉鎖を行っている。金利が上昇し、長らく続いた景気拡大期が成熟しつつあり、住宅市場に高まる圧力の兆候だ。
ノンバンクのモーゲージ業者は2017年末と比べて3・5%減少した。業者数の減少はここ数年、顕著に増加してきたことの反動である。クイックン・ローンやフリーダム・モーゲージといった大手業者に主導され、ノンバンクは2018年の最初の9か月間で、ローン全体の5割以上のシェアを占めている。
住宅産業と住宅ローン業者の盛衰は、米国経済の将来を占う主要な指標である。
米国の失業率は今年、1969年以降でもっとも低い水準にまで低下している。30年ものの平均的な住宅ローン固定金利は4・81%である。これは金融危機以降でもっとも高い水準であり、昨年末の3・99%から上昇した。
ノンバンクの貸し手は銀行と違い、預金を集めていない。そして、住宅市場が減速したときにビジネスを元気づけるほかの業務も持っていない。そして、その代わりに彼らは短期の銀行ローンに依存することが多い。もし住宅市場が厳しくなると、ノンバンクはたちまち資金繰りに窮してしまう。実際、ジニーメイはいくつかのノンバンクに対し、資本調達をするよう要求している。