曇り。
米国株が2日連続で続落している。水曜日の大幅下落が続いている。
米国株が不安定な取引を続けている。投資家は世界経済の成長が減速する兆候に改めに注目し始めている。債券利回りは上昇し、貿易に関する緊張も高まっている。
ダウ指数は546ポイント下落した。2・1%の下落である。ダウ指数は高値と安値の差で750ポイントも上下した。水曜日の下げを主導したのはテクノロジーや通信株だった。これらの株は木曜日も緩やかに下げた。エネルギー株は原油価格に応じて低迷した。
とくにエネルギー株は指数でみると、もっとも大きく下げたセクターだ。
今回の株安は新興国市場がここ数か月感じていた痛みに、さらに痛みを加える一方、そうした新興国株安から米国株は孤立していた。しかし、水曜日の下落はこうした状況を変えた。
先週までの市場の注目点は、米国経済の力強い成長とインフレ率上昇に伴い、どれだけ金利を引き上げることができるかだった。そして、資金調達コストの上昇が企業収益にどれだけ影響するかだった。9年間も続く株式市場のブル市場がどこまで続くかが焦点だ。
一方、変動を高めるカタリストが控えている。米国の大手銀行の決算が金曜日に予定されている。S&P500企業の収益は第3四半期において、19パーセントの伸びが予想されている。
ただ、来年にリセッションに至るという兆候はみられない。9月のインフレ率は予想を下回り、Fedが利上げをより速いペースで行うリスクが後退した。
一方、イタリアを除く欧州の債券利回りは下落した。イタリアでは反体制派政府の予算案が、ここ数週間売りを招いている。