英字紙ウォッチング

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ダウ急落

 薄曇り。
 マーケットが揺れている。ダウ株式相場は650ポイント以上も下落。インフレに対する懸念により、債券金利が上昇するのではないかとの懸念から、株式相場を下押しした。
 珍しい市場の変動が金融市場を揺らし、株式市場と債券市場を金曜日に揺さぶった。
 ダウ指数は2・5パーセント下落した。ほぼ9年間続いた強気市場から移行していることを印象づけた。2016年6月に英国がEUを離脱することを決めたとき以来の驚きである。
 債券投資家はインフレの懸念をより真剣に受け止め始めている。そして、債券金利が上昇し、株式投資家を驚かせる事態が到来することを予期している。もし債券金利が上昇すれば、企業にとって借入コストが上昇することを意味しており、インフレが上昇すれば、FRBがより利上げスピードを速める可能性がある。
 現在の強気市場の大半は、金融緩和政策によって低金利国債運用から株式運用に投資マネーが動くことを容易にしている。投資家たちは株式を買い続け、歴史的な平均と比較し、株価が割高になっていることを警告しても、株式へ資金が流れ続けている。
 今や過去1週間の売りによって、市場が再び波乱の時期にシフトしたことを示している。
 アリアンツのチーフアドバイザー、エラリアン氏は「人々は、すべての下落が買いだ、という条件に疑問符を呈し始めている」と述べた。世界経済は引き続き力強く成長しているが、急旋回しつつ上昇を続けると予想している。
 しかし、多くの投資家やアナリストは、相場の変動が始まったことをよい兆候として受け止めている。ダウ指数は今年の1月、5・8パーセント上昇した。経済が好調であること、企業収益が順調に伸びていることを反映している。1月に株式ファンドには1000億ドルの資金が流れ込んだ。これは過去最高の水準である。単純に一方向に株価が上昇するのではなく、アップダウンを繰り返しながら、上昇基調をたどる、という予想もある。
 https://www.wsj.com/articles/earnings-news-hits-japan-korean-stocks-1517537873