英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

上げ相場の2017年

 晴れ。今年もあと2日である。
 2017年のマーケットはすべての相場が上昇した年であった。17年のマーケットを振り返る。
 後々振り返ると、2017年はすべての市場がかなりうまく上昇した年だと記憶されるだろう。確かに、米国株は手堅く上昇した。しかし、もし銅やアルゼンチン株、木材の先物に投資していれば、投資家は高額の儲けを手にすることができただろう。そして、2017年にもっとも忙しい投資対象を忘れてはならない。それはビットコインだ。
 まず株価。ダウは上昇し、テクノロジーに偏重したナスダックもそれ以上に上昇した。米国株以外も世界的に株価は上昇した。
 こうした株価の上昇を後押ししたのが、米ドルの下落である。数年間ドル高が続いたあと、ドル安に転じたことで企業の収益性を押上、より輸出品が割安になった。過去10年間でみると、ドルは最安値である。
 米国株が急激に上昇したことで、ある種の投資家は神経質になっている。歴史的にみて、収益と比べて割高だからだ。
 一方、ボラティリティは低下している。VIX指数は歴史的な低水準に近い。ヘッジファンドなど、レバレッジをかけた投資家は、オプションや先物市場でVIXの下落にかけている。
 原油価格は2016年初めに25ドルをわずかに上回る水準だったが、年末にかけて60ドルを超えるところまで上昇した。
 債券市場に目を転じると、2年債と10年債の利回り格差は縮小した。
 インフレ率はFRBの目標の2%を継続的に下回っている。しかし、インフレ期待は少しずつ高まっている。
 https://blogs.wsj.com/moneybeat/2017/12/29/the-year-everything-went-up-markets-in-18-charts/