英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米利上げへの不安

 晴れ。久しぶりの天気。福岡の大雨は、本当にお気の毒である。
 ボルボが通常のエンジン車を2019年までにやめ、電気自動車に移行するという計画を明らかにした。2025年までに電気自動車とハイブリッド車を100万台売るという。
 https://www.wsj.com/articles/volvo-to-phase-out-conventional-car-engine-1499227202
 FRBの議事要旨が公表された。これは要旨公表前の予想記事である。
 インフレ率の動向が利上げの決定を左右することが示された。また、金融がゆるい状態にあることへの疑問が再び浮上している。
 先月のFOMC後のイエレン議長の記者会見やFOMCで示された新たな経済見通しは、FRBの考え方や将来の政策の方向性について、多くの疑問を残した。7月5日に公表された議事要旨に基づき、分析してみる。
 まずはインフレ率について。声明文とイエレン議長の記者会見が示すのは、インフレ率の低迷についてあまり心配をしていなかったことだ。しかし、議事要旨によると、何人かの委員は利上げを進めることに対する不安を表明している。議事要旨は内部の議論の詳細を伝えている。
 新たな関心事としては、金融条件が浮上してきた。3月のFOMCでは金融条件がゆるいことについて疑問が出された。標準的な企業価値と比較して、株価が極めて高い水準に上昇していることへの疑問だ。最近のFRB幹部のスピーチなどでも同様の疑問が提示されている。
 もう一つはバランスシート縮小の時期だ。イエレン議長が会見で述べたのは、比較的早く、という言葉のみだった。それは7月会合なのか、9月会合なのか、それとももっと遅いのかはわからない。
 インフレ目標を新しくする可能性はあるのだろうか。2012年から公式に掲げている2%の目標を再検証するのか。議事要旨で6月会合において議論がなされているのか。
 https://www.wsj.com/articles/fed-minutes-could-show-how-inflation-could-sway-rate-rises-1499247000?mod=nwsrl_central_banks
 FTより。公表された議事要旨の分析。危機時に展開された金融刺激策を今後数ヶ月以内に縮小させる準備ができていることが明らかになった。インフレ率が弱含んでいるにも関わらず、バランスシートを縮小させる。
 しかし、議事要旨が示すところによれば、いつ縮小に動くのかのタイミングについては意見が分かれている。多くの委員は9月より前に動くのに反対している。一方、幾人かの委員は、失業率がこれだけ低下することを許容すれば、経済を過熱させることへの警戒感も浮き彫りになった。
 https://www.ft.com/content/8bd98766-619e-11e7-91a7-502f7ee26895