英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

正常への回帰

 ハミルトン教授。正常への回帰か。
 過去8年間、インフレ率は2%を下回って推移してきた。このことは、望ましくないインフレ率の上昇を引き起こすことなく、Fedが経済を刺激する余地があることを示唆している。
 ちなみに、過去1年間のインフレ率は上昇してきたが、2%にはまだ到達していない。インフレ期待も上向いているが、まだ2%に到達していない。
 大きな問題は、さらなる刺激が求められるほど、経済にスラックが残っているのか否かだ。失業率は11月に4・6%まで下落した。議会予算局の試算する長期の自然失業率は4・8%である。
 ハミルトン教授お好みの図は、シカゴ連銀のエバンズ総裁の使うチャートだ。これでいくと、財政刺激策が、インフレ率を目標近くに押し上げ、今後金融政策の決定において大きな役割を果たすことになろう。
 http://econbrowser.com/archives/2016/12/back-to-normal
 カルパースが今後2年間、株式投資を減らす意向だという。ロイター報道を引用し、3000億ドルある資産ポートフォリオを組み換え、グローバルな株式投資プライベート・エクイティ投資を減少させるという。そして、代わりに実物資産やインフレに強いアセットクラスを増やすとしている。
 http://acrossthecurve.com/?p=28086