英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

モンテ・パスキ救済

 昨夜は大荒れの天気だったが、打って変わって快晴。
 ベルリンのテロ事件は、欧州におけるセキュリティネットワークの穴を露呈することになった。
 http://www.wsj.com/articles/berlin-attack-exposes-gaps-in-european-security-network-1482452411
 イタリアの大手銀行モンテ・パスキに公的資金を注入することになった。金曜日早朝の閣議において、モンテ・パスキに資金を注入するため、ジェンティローニ首相は200億ユーロのファンド創設を認めた。その直後にモンテ・パスキはバランスシート強化のために、増資を求めると発表した。
 今回の政府の決定は、民間投資家からの増資が失敗に終わったと発表した直後のことだ。イタリアで3番目に大きいモンテ・パスキは、50億ユーロの増資を計画していた。
 イタリア政府は、もし民間銀行が新たに創設されたファンドへ応募してくれば、既存の劣後債は強制的に株式に転換されると述べた。欧州の銀行ルールでは、救済が行われた場合に投資家は一定の損失を最低負担する必要がある。
 しかし、イタリア政府が新ファンド創設にあたって付与した条件には、モンテ・パスキの劣後債保有する投資家の損失は限定的だという。機関投資家が負うヘアカット率は25%になる。個人投資家については、株式強制転換されても、100%全額価値は残る。
 http://www.wsj.com/articles/italy-sets-up-fund-to-help-troubled-banks-1482458087