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久しぶりのドラギ総裁。インフレ目標に達するまで、低金利政策へコミットし続けると強調した。火曜日にドイツのベルリンで講演した。超低金利政策はドイツの家計を傷つけることはないし、ECBはインフレ目標に到達するまでこの政策を維持し続けると強調した。
このコメントは、次回12月初めに開催される政策決定会合でECBが1・7兆ユーロの債券買取プログラムを強化するとの期待を強めるものだ。現行の買取プログラムは3月で期限切れとなる予定である。
ドラギ総裁はこう述べている。「非常に相当程度深い金融緩和について我々はコミットし続ける」。
今月初め、マーケットはECBが金融緩和を縮小するのではないかとする報道によって混乱した。先週の記者会見において、ドラギ総裁は報道は知らされておらず、ECBとしては12月の会合で買取プログラムを拡大することを決めるだろうというシグナルを強く発した。
ECBのアグレッシブな手段にも関わらず、ユーロ圏のインフレ率はゼロ近傍で2年間にわたり低迷している。ほとんどの投資家はそれゆえにECBはいわゆる量的緩和プログラムを少なくとも6ヶ月間拡大すると期待している。
その一方、ECBは最大のシェアホルダーであるドイツなどから批判を浴びている。ショイブレ財務大臣を含むドイツの有力政治家は、ECBに対し、ドイツの預金者を害するものだと表立って批判している。
http://www.wsj.com/articles/draghi-defends-ecbs-easy-money-policies-1477414039