英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

スウィング州の失業率

 曇り。
 イラク情勢である。アバディ政権はイスラム国が支配するモスルの攻略に際し、トルコの支援は不要であると拒否した。米国国防総省の交換がバグダッドを訪れ、モスル作戦について議論を行った。
 イラクの主張は、トルコはイラクの主権を尊重すべきだし、もし援助が必要ならイラク政府のほうから申し出ると述べた。このコメントはアバディ首相と米国防総省のカーター氏の会談後に伝えられた。
 モスルはイラクで2番目に大きな都市で、イスラム国にとってイラクにおいて最後に残された、もっとも強力な主要拠点だ。イスラム国が支配している他の拠点としては北部シリアの事実上の首都であるラッカがある。
 米軍のアドバイスを受け、イラク軍はモスルを取り囲み、その輪の中から出てきたイスラム国の戦闘員を追いかけている。当初、この作戦は成功裏に進んでいると伝えられたが、戦闘が都市深くに及ぶにつれ、イラク軍だけでなくアメリカ軍の危険も相当程度高まっている。
 カーター氏の今回の訪問は、外交的かつ軍事的にイラクとトルコの間における連携をスムーズに進めることが一つの目的だった。トルコ軍は3000人のスンニ派のアラブ戦闘員を訓練している。モスルはトルコ国境から遠くなく、イスラム国攻略にトルコも一定の役割を果たせる。
 http://www.wsj.com/articles/ash-carter-visits-iraq-for-meetings-on-mosul-offensive-1477123003
 「スウィングステート」と呼ばれる大統領選挙において結果を左右する、重要な州で失業率が下落している。12州のうち9州で失業率が1年前と比べて改善している。
 失業率や経済は、大統領選において有権者の最大の関心事となっている。民主党の大統領候補、ヒラリー・クリントン氏は経済の安定と雇用の成長が大統領選で勝利するのに重要であると指摘した。ドナルド・トランプ氏は賃金成長の弱さと失業率を指摘している。
 11月8日の大統領選を前に、労働省が最後となる雇用情勢についての統計を金曜日、発表した。多くの人々が経済の強さを示すシグナルだと考えている失業率は、選挙戦を左右するスウィングステートで下落した。
 これらの中で、ノールカロライナ州は過去1年間でもっとも改善幅が大きかった。9月の失業率は4・7%である。
 http://blogs.wsj.com/economics/2016/10/21/unemployment-fell-in-nine-of-12-swing-states-from-a-year-ago/