サマーズ氏。米国のCBOについて述べている。この機関は米国の宝であり、この機関がないのは、アンパイアのいない野球のようなものだ、と褒め称えている。しかし、最近CBOについて心配することがあるのだという。インフラに関するCBOの報告についてだ。
サマーズ氏は最近、特に借金でファイナンスされたインフラ投資は、GDP比の債務比率を押し下げる効果があると主張している。というのも、インフラが充実すれば成長を押し上げる体。この議論はIMFでも取り上げられた。
インフラ投資が魅力的な理由は、債務の調達コストがマイナスか、非常に小さいためだ。しかし、デロング教授も指摘するように、議論はもう少し複雑である。というのも、資本投資には償却が存在し、インフラプロジェクトには他の効果もあるゆえだ。しかし、基本的なポイントは維持されている。
そのために６月に公表されたCBOの試算結果にサマーズ氏は非常に驚いたという。レポートのベースラインシナリオでは、インフラ投資に伴う連邦政府の赤字削減効果は非常に小さいと結論づけている。
https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2016/07/14/larry-summers-when-the-best-umps-blow-a-call/
