英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

セキュラー・スタグネーション

 もしサマーズ氏の主張が正しいのであれば、世界は刺激策を考えなければならない。
 2年前、サマーズ氏は投資より貯蓄が上回る状態にとらわれ、世界が低成長に陥っている様をセキュラー・スタグネーションと名付けた。
 その後、事態はサマーズ氏の予言した通りに進行しているようだ。成長の見通しは何度も下方修正され、期待インフレ率や債券利回りは低下している。以前はこの説に懐疑的だったエコノミストたちも少なくなった。IMFFedも暗黙のうちにサマーズ説を認めている。
 もしサマーズ説が正しいのであれば、世界は不測の事態に備えた計画が必要だ。
 もっとも直接的な対応策はより一層財政政策を拡張することだ。しかし、政策当局者は、それとは異なる経済指標が出て、対応に踏み切れないでいる。米国においては失業率は一層低下し、株価は新高値をつけている。
 http://blogs.wsj.com/economics/2016/07/15/needed-a-contingency-plan-for-secular-stagnation/