英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

財政赤字をめぐる2つの主張

 曇り。

 米国の赤字はそれほど問題ではないかもしれない。また、赤字が拡大するのには、相応の理由があると考えるエコノミストが出ている。

 2017年に共和党が減税を行い、その年に民主党は歳出拡大の提案を行ったことで、連邦債務はあまりに大きくなりすぎたのではないかという、長年にわたって続く懸念が再燃した。年間の財政赤字は2022年には1兆㌦に達すると見通されている。そして、CBOの推計によれば、次の10年間でGDPの93%に相当すると予想されている。

 しかし、借り入れのコストは歴史的にみても低水準であり続けている。国債金利はリセッション前の4%から2.7%まで低下している。このことは大規模なっ債務を抱えていても心配する必要はないことを示唆している。

 理屈上は債務が膨らむと、金利が上昇するはずである。しかし、実際は投資家は米国に対し貸付を続けることに満足している。

 ハーバードのラインハート教授とロゴ府教授は、GDPの90%を超えると、成長率を減速させると指摘した。しかし、ブランシャール氏は米国が現在抱えている債務水準は破滅的ではない、と反論している。

 https://www.wsj.com/articles/worry-about-debt-not-so-fast-some-economists-say-11550414860