英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドットチャート考

 久しぶりのGavyn Davies氏。
 FRBが、いわゆるドットプロットを公表し始めたのは2012年1月のことだ。それ以降、FRB政策金利見通しと市場の見通しを比較するのが通例のことになった。たびたび、ドットは、市場の見通しよりも高めに出る。それは市場のほうがよりハト派的な見通しを期待するシグナルだと受け止められてきた。
 最近、サマーズ氏がこの議論をさらに深めている。ドットと市場の期待の乖離が示すのは、FRBが何をしないかだけではなく、何をすべきでないかを示しているというのだ。サマーズ氏によると、金利見通しの比較は、投資家が近い将来の金融引き締めについて、十分正当性がないと見ていることを示している。
 これは正しい推論であろう。はっきり言って、インフレ率は予想よりも低い水準で推移してきている。
https://www.ft.com/content/fa4e9a69-b4ac-3e72-913d-7a2fad04b867