英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドラギ発言の波紋

 曇。
 Fedによる銀行のストレステストの結果、すべての銀行が合格した。平均的にいうと、要求されている支払い余力はほぼ100%だった。
 https://www.wsj.com/articles/feds-stress-tests-all-banks-cleared-on-payouts-to-shareholders-1498681800
 金融緩和策を終了させるとのドラギ発言が波紋を呼んでいる。世界の中央銀行によるイージーマネーの後退が、市場を揺らしている。とくに株式や不動産市場の影響が大きい。
 過去2日間にわたる欧州中央銀行幹部の発言が、投資家たちに複雑な印象を与えた。
 通貨ユーロはドルに対して下落し、その後上昇した。英国ポンドとカナダドルは上昇。英国の国債金利は上昇した。世界中の投資家にとって大きな問いは、いつ、どのような規模で金融緩和策を縮小させるのかだ。
 https://www.wsj.com/articles/signals-on-stimulus-roil-global-markets-1498691765
 英国のカーニー総裁とECBのドラギ総裁の発言。緩和策からの出口をめぐり、市場との対話において苦闘している。FTより。
 ユーロはドルに対して52週間ぶりの高値をつけた。同様に英国ポンドも1・2%上昇した。イングランド銀行のカーニー総裁が、利上げの準備を進めていると発言したからだ。
 2日間にわたる、こうした急激な動きと突然の反発は、金融市場が金融緩和からの出口に非常に敏感になっていることを示している。
 ドラギ総裁はポルトガルにおけるカンファレンスで、「デフレ圧力がリフレ圧力によって、取って代わられた」と述べた。
 一方、イングランド銀行の政策委員会は金利を引き揚げるべきか否かで意見が鋭く分かれた。
 https://www.ft.com/content/52fa52cc-5c17-11e7-9bc8-8055f264aa8b