英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

金融政策と長期停滞論

 雨と強い風。せっかくの週末なのに残念である。
 今週の予定。金曜日に毎月恒例の雇用統計が発表される。コンセンサス予想では20・6万人の新規雇用者数の増加が見込まれている。
 http://www.calculatedriskblog.com/2014/03/schedule-for-week-of-march-30th.html
 House of Debtより。金融政策と長期停滞論について。過去15年間のFedを、コアインフレ率の動きとともに振り返っている。実際のコアインフレ率は常に、2パーセントのインフレ目標を下回って推移している。Fedは2つの政策目標を掲げており、失業率と物価との間には逆相関の関係があると信じられているが、この結果を見る限り、Fedは高い失業率を許容しているにも関わらず、2パーセントのインフレは実現できていない。
 もちろん、Fedが努力をしていないわけではない。にも関わらず、2%のインフレ率を実現できていないのは、グレートリセッションのせいではない。2%未満のインフレ率は金融危機以前から始まっている。
 現在は平時ではなく、金融政策が可能であることの限界が見えている。インフレ率を「目標」にすることができたり、物価水準をターゲットにしてはどうかという提案があるが、Fedの能力はそれほど万能ではない。
 http://houseofdebt.org/2014/03/28/monetary-policy-and-secular-stagnation.html