英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

マンキュー教授の診断書

 今日も晴れ。三連休最終日。
 マンキュー教授によるニューヨークタイムズへの寄稿文。イエレン議長は出口という音楽をなかなか聴くことができなさそうだ、と。Fedの出口戦略の前途多難を思わせる。
 いまが本当にFedが出口戦略に踏み出す時期なのか。中央銀行だけでなく、投資家も頭を悩ませている。当初は回復に4年もかかるとは思っていなかった。米国経済の回復は実に緩慢である。先日のイエレン議長による議会公聴会によれば、イエレン議長自身、金融緩和政策の出口はまだ到来していないと考えているようだ。多くのFOMCメンバーも、このイエレン議長の診断を支持している。
 とくに、労働力人口率はリセッションが始まるまでより5%ポイント低い。この理由の一部は高齢化による。しかし、25歳から54歳までの現役労働者の同率も低下している。リセッションの消えない影響である。リセッション前に80%あったが、75%に低下し、現在も76%にしか回復していない。
 このことは、労働市場に依然としてスラック、すなわち活用されないでいる潜在労働力があることを示唆している。
 長期失業者の動向も注目に値する。平均的な求職期間は、現在は41週間にのぼっている。経済学者の中には、長期失業の存在は経済に消えない傷跡を残すと主張する人もいる。いわゆるヒステリシス(履歴)効果だ。
 http://www.nytimes.com/2013/11/24/business/in-fed-policy-the-exit-music-may-be-hard-to-hear.html?smid=pl-share&_r=0
 IMFブログより。アベノミクスについて。今こそ賃上げだ、と後押ししている。
 http://blog-imfdirect.imf.org/2014/03/20/abenomics-time-for-a-push-from-higher-wages/