英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

イエレン講演

 快晴。久しぶりに気持ちの良い週末の朝。
 イエレン議長が講演を行った。ボストン連銀主催のカンファレンスの席上だった。冴えない成長がビジネス風景の中で凝り固まらないように、米国経済をしばらくの間加熱させなければならないと述べた。このことは、失業率をもっと下げ、消費や企業の設備投資を促すために成長を加速させなければならないということを意味している。
 イエレン議長は直接政策決定の余地について言及したわけではない。
 イエレン議長のハト派志向がにじみ出た講演だったようだ。経済が勢いを増すまで金利を低く保つことへのシンパシーを示した。
 http://www.wsj.com/articles/yellen-cites-benefits-to-running-economy-hot-for-some-time-1476466215
 Fedはリセッションとともに、新大統領を迎えることになるのだろうか。議長にしてみれば、誠に厄介なことである。
 オバマ大統領が大統領になる数ヶ月前に、米国は大不況から脱し、現在の拡大過程にはいった。そして、オバマ大統領が退く数ヶ月前に、その後継者に景気拡大を引き継ぐことになる。しかし、クリントン新大統領になったときに、彼女が4年間の任期中、リセッションなしに過ごすことができる確率はどの程度なのだろうか。
 http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2016/10/afternoon-america