英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

雇用統計の注目点

 曇り。朝方は涼しい。
 IMFが世界経済の減速リスクについて、指摘している。
 世界の大国の間に深く根ざす問題解決に政策当局者らが失敗したことが、世界経済を約30年にわたる低成長に陥れた。そして、IMFによると、事態は一層悪化するかもしれない。
 中国で今週後半に開かれるG20において、緊急の行動をとらないと、世界経済の貿易や投資を回復できないと警告した。保護主義の潮流が台頭しているという。
 http://www.wsj.com/articles/imf-signals-another-downgrade-to-global-growth-1472738405
 8月の雇用統計の注目点、5点ほど。
 一つは雇用のペース。7月は25・5万人の増加だった。6月は29・2万人。コンセンサス予想では18万人の増加が8月は見込まれている。
 しかし、5月の数字が弱かったことの恐怖が記憶に新しい。
 2つめは失業率。5%のままだと予想されているが、この水準はリセッション前の水準と同じくらい低い。しかし、非自発的失業者やフルタイムを希望するパートタイマーの雇用状況をみる必要がある。
 3番目は賃金の上昇率だ。平均時給は1年前と比べて2・6%上昇している。そして、4番目は労働参加率。
 最後は今回の雇用統計がFedの金融政策にとってどう示唆するか。雇用が堅調で失業率も低いなら、利上げの可能性が強まる。しかし、事前予想を下回るようだと、5月に起きたように、Fedは再計算を迫られる。
 http://blogs.wsj.com/briefly/2016/09/01/5-things-to-watch-in-the-august-jobs-report-3/