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インフレとの闘い

 快晴。

 Fedのインフレとの闘いは、よりコツのいるものになりつつある。サービス価格が上昇しているからだ。エコノミストは価格の上昇は中央銀行の2%目標を上回り続けると警告を発している。

 しつこい高インフレを抑えるのは難しくなりそうだ。サービスセクターに端を発する物価高のせいだ。Fedは2023年になってもさらなる利上げを続けざるを得なくなりそうだ。

 宇宙に飛び出すような消費者物価の上昇の後、来年は急速にインフレ率は低下しそうだ。しかし、多くのエコノミストが警戒しているのが、Fedの考える目標水準を超えて物価上昇圧力が残ることだ。

 今年、Fedはアグレッシブに金利を引き上げた。しかし、その任務はますます難しくなりつつある。というのも、財とサービスの物価上昇傾向に開きがあるからだ。

 家具や中古車などの財の価格は低下傾向にある。これらの財はコロナ危機の初期には急上昇した。需要が増加する一方、船賃や製造が阻害されたからだ。最新のデータによると、こうしたトレンドは逆転し、2023年も続きそうだ。小売り業者は在庫を安売りし始めている。

 住宅のコストも沈静化しつつある。Fedの利上げに関連して住宅ローンの金利が上昇し、その結果、住宅価格を押し下げている。

 Fedのメンバーは来年、PCEインフレ率は年率で3.5%まで低下すると見通している。エコノミストらも、来年の第4四半期にはPCEのコア指数は3%まで落ち着くとみている。しかし、これらはいずれもFedの掲げる2%インフレ目標を上回っている。

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