2022年に起きた5つの金融トレンド。何と言っても金利上昇が市場を動かしている。
金融市場でサプライズが起きるときはたいてい、当然とみられていたものに疑問符が突然ついたときだ。銀行の機能やチューリップバブルなどだ。投資家は2022年も厳しい年を迎えた。しかし、多くのトレンドが今年の方向性を変えたやり方をみると、本当の驚きは、こうした変化がそれほど嫌なものではないことだ。
1つ目の変化は安価なマネーの終わりである。歴史家が後世、2010年代を振り返ったときに、人々がほとんどゼロに近い金利を当然のことと考えたことに言及するだろう。借り入れ金利は過去数十年間にわたって低下し続けた。2007年の金融危機とコロナ危機は、こうした動きを底辺にまで推し進めた。
しかし、2022年になり、持続する高インフレが接着剤を外した。Fedは1980年代以来となる、政策金利を4%台に引き上げた。市場は2023年もこうした動きが続き、金利は4.5%から5%の間にとどまるとみている。
長く続いた強気市場が終わった。ブルマーケットは中央銀行に殺されたのだ。
https://www.economist.com/finance-and-economics/2022/12/21/five-financial-trends-that-2022-killed