英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

消費者物価指数は減速

 晴れ。

 米国の消費者物価指数を受けて、株価が上昇している。インフレ率が予想以上に低く、ダウやナスダック指数が上昇した。投資家の懸念は上院を民主、共和のどちらが握るのかに向かっている。

 米国株は大きく上昇した。2年ぶりの上昇幅である。インフレ率が予想よりも上昇率が低かったせいで、Fedによる利上げペースが緩むのではないかという期待が浮上している。

 こうした株価の動きは、投資家がいかにインフレ率の道行きを気にしているかを物語っている。2022年の大半は、米国経済は投資家が思う以上に熱かった。その結果、Fedは過去数十年でもっとも早いペースでの利上げを進め、債券利回りは上昇し、株価は大きな調整を迫られた。

 木曜日の消費者物価指数はこうした投資家に安心材料を与えた。コアCPI指数は6.3%の上昇となった。エコノミストの事前予想は6.5%で、CPI総合は7.7%とこれも事前予想を下回った。

 その結果、Fedの利上げペースが2023年に入って緩むのではないかという期待が出ている。ナスダックやダウなど株価3指標は大きく上昇し、2020年にコロナ危機が広がったとき以来の上昇幅となった。

 株式市場や債券市場は底をつけた可能性がある。ベストシナリオとしては、来年にはインフレ率が穏やかになり、エネルギー価格は2022年より落ち着く、というものだ。

 パウエル議長は先週、記者会見で利上げペースを緩めるには、物価の減速兆候がしっかり続くかどうかを見極める、と話した。ただ、Fedの利上げ減速にまだ確信を持てないという向きもある。というのも、インフレ率は依然として非常に高いからだ。

 https://www.wsj.com/articles/global-stocks-markets-dow-update-11-10-2022-11668082058

 その消費者物価指数。10月のインフレ率は前年同期比で7.7%の上昇となった。

 https://www.wsj.com/articles/us-inflation-october-2022-consumer-price-index-11668050497?mod=article_inline

 インフレ率。

 https://www.ft.com/content/1d93c771-ee91-40a6-a878-be120d59f43c

 https://www.nytimes.com/2022/11/10/business/economy/october-inflation-data.html