英字紙ウォッチング

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赤字のクレディスイス

 雨。

 クレディスイスが決算見通しを出した。ファンドから富裕層が資金を引き揚げ、16億ドルほどの赤字になる見通しだという。第3四半期末時点において、AUMの10%に相当する資金が流出している。

 クレディスイスが第4四半期の見通しを公表した。税前利益は15億スイスフランの赤字。富裕層の資金流出が響いている。

 顧客資産の流出はグループの流動性バッファーに手を付ける水準に達しているという。流動性比率規制に抵触する水準に達している。

 具体的には2022年の10月の最初の2週間、資金流出がきつかったようだ。預金や純資産が減少した。特にウェルスマネジメント部門の資産減少が大きかった。

 JPモルガンのアナリストは、クレディスイスはまだ苦難の森を抜け出していない、と警告した。AUMの10%相当の流出は、金融危機の際にUBSが経験した水準に近い、強い影響を及ぼすものだ。

 クレディスイスの株価は水曜日の早朝、6%下落した。過去30年間でもっとも低いレベルであり、今年に入り、実に60%株価が下落している。

 クレディスイスの株主の9割は、サウジ国営銀行などから40億スイスフランの資本調達をする案に賛成している。水曜日は特別株主総会が開かれる。

 https://www.ft.com/content/b55174ee-540a-4c60-8474-40c560b123fa

 サウジアラビアの姿はここにも見え隠れする。

 サウジはトルコ中央銀行に対し、50億ドルを預金するとの話し合いを始めた。エルドアン大統領は、サウジの豊富な資金を、苦境にあえぐトルコ経済に注入することを外交的に狙っている。

 トルコは外貨準備高を増やすため、サウジから資金を受け入れる。中東地域においては、カショギ殺害事件以降、両国は親善関係を進めるサインとなる。

 https://www.ft.com/content/ae8531c7-6a13-49a5-b24d-d9b05614f4bb