英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

米国債市場の亀裂

 晴れ。

 ロシアがウクライナに対し、新たなミサイル集中砲火を行った。ウクライナの電力施設を狙ったもので、戦略的に重要なヘルソンから撤退してわずか数日後のことだ。

 ウクライナ空軍によると、90発以上のミサイルが攻撃として発射された。先月、クリミア半島とロシアを結ぶ橋を攻撃した後の報復としては最大規模のものとなる。

 大半はエネルギーインフラを目標にしたものだとゼレンスキー大統領はビデオで述べた。冬を前に、ロシアはウクライナを凍えさせることが狙いであるとした。

 ロシアによる攻撃は、ゼレンスキー大統領が世界に向けて発信をした同じ日に行われた。ゼレンスキー大統領は和平交渉は否定しないが、冬にかけて戦闘をやめることはないと話していた。

 https://www.ft.com/content/f114b138-31f0-4c9c-b7c8-d74d543df6c8

 米国債市場に横たわる亀裂。英国債メルトダウンは、大規模な債券市場の脆弱性を浮き彫りにした。世界最大の市場である米国債市場は売りの波に耐えられるのだろうか。

 世界最大の債券市場において、売ったり買ったりするのは容易だと思われている。しかし、あるポートフォリオマネージャーは、今年に入って、少しも単純なものではない。以前であれば、4億ドルは簡単に保有できたが、現在は、1億ドルに分けて注文しているという。

 というのも、世界経済が突然スランプに陥り、米国債市場は価格や流動性で不振に苦しむかもしれないからだ。Fedは今やインフレ抑制に必死になり、リセッションが近づいている。もし大半の資産価格が大規模に売られれば、世界でもっとも重要な債券市場は再び軋み始めるかもしれない。

 市場における流動性は2020年3月以降としては最悪な水準に落ち込んでいる。

 https://www.ft.com/content/632411eb-c3fa-4351-a3b6-b0e30bdc0ef7