雨。
数々の外交努力にもかかわらず、プーチン大統領はウクライナ侵攻にこだわっていると米国政府は明かしている。クレムリンは、西側諸国による市民の退去勧告はばかげたことだと述べている。
ロシア軍は依然としてウクライナ侵攻の瀬戸際段階にいる。米国政府の高官が土曜日にこう警告した。バイデン大統領が1時間におよぶプーチン大統領との電話会談を行い、それが失敗したことを受けてのことだ。
米国の大統領はプーチン大統領に対し、ウクライナ侵攻を思いとどまるよう最後の説得を行った。そして、もし侵攻すれば厳しい経済制裁を西側諸国は課すだろうと警告した。
しかし、バイデン大統領による説得はクレムリンの固い姿勢を変えることはなかった。来週早々にもフルスケールの攻撃を始める可能性があるという。
米国政府高官によると、ロシアはとにかく軍事行動を追求すると決めているようだ。
フランスのマクロン大統領もプーチンと電話協議を行った。マクロン氏は段階を踏んで圧力を弱めるよう努力したという。しかし、これもプーチン氏の気持ちを変えるに至らなかった。
ドイツのショルツ首相は月曜日にキエフを訪問する予定で、火曜日にはモスクワでプーチン氏と会談を行う。
プーチン氏の主張は、NATOが東側諸国に拡大しているというものだ。プーチン氏は土曜日、ベラルーシのルカシェンコ氏と会談した。
一方、写真を見る限り、キエフは通常と同じ生活が続けられている。ゼレンスキー大統領は平穏を呼びかけている。いま、我々の国でパニックを起こすことが敵の最良の友である、と呼び掛けている。
ハンガリーのオルバン首相は欧州で難民危機が起きる可能性を警告している。
https://www.ft.com/content/214559c2-c5f1-414e-a6f3-8d8fbea9ec30
衛星写真が示すロシア軍の展開ぶりは、情勢が危険な領域に入っていることを示している。これは冷戦期以来の展開である。ロシアはNATO軍に対し、東部欧州から手を引けと要望し、ウクライナをNATOに入れないよう求めている。
数週間に及ぶ外交努力の成果はわずかである。