英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

進むユーロ安

 曇り。

 ユーロ安が進行し、過去20年間で最低水準をつけている。一方、ガス価格は上昇している。

 共通通貨であるユーロはドルとの間でパリティ割れを起こしている。エネルギー価格が上昇し、経済的な不安を掻き立てている。

 ユーロ相場は2002年以来となる低い水準をつけた。ユーロ相場は1%低下し、1ユーロ0.9934ドルをつけた。主要通貨の中では下げ幅はもっとも大きかった。

 ベンチマークとなるTTFガス価格が10%以上、上昇したことが背景にある。現在、1メガワット時あたり292ユーロをつけている。英国でもガス価格は上昇している。

 ガス価格の水準は過去10年間の平均と比べ、14倍以上の水準となっている。そして、欧州はリセッションに落ち込もうとしている。今年の冬に至っては、ガスの不足が懸念されており、それがさらに価格高騰の要因となっている。

 ユーロ相場は7月に対ドルで、いわゆる「パリティ」となった。しかし、その後相場は回復した。

 https://www.ft.com/content/070a7b34-423e-4c45-9973-9d203011599e