英字紙ウォッチング

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南部ウクライナでのロシア軍

 快晴。

 キエフ攻撃によって多くの人が死亡した。モスクワ政府もそのことを初めて認めている。なんとも悲惨な話である。

 ロシア軍は多くの都市で空爆を行った。1週間に及ぶ侵攻のうち、もっともがれきの山を築いた一日となった。ロシア軍は侵攻により498人が死亡し、1597人が重傷を負ったと話した。

 同時にケーソン市を掌握したとロシア側は発表した。ケーソン市長はフェイスブックでロシア軍がしないに入り、市役所を占拠したと述べた。南部の都市においてはウクライナ軍はもはやいないと述べた。

 このことは南部ウクライナにおいてはロシア軍の侵攻はうまくいっていることの証左でもある。

 同時に米国政府は、ロシア軍は事前に想定していたよりもウクライナ軍の抵抗とロジスティクスの障害に直面していると述べた。

 人的損害が非常に大きいことも示された。ウクライナ外に出る人々は87万人に達している。今世紀最大の難民危機となった。シリア戦争における損害よりもロシア軍は大きな損害を負った。

 世界経済や商品価格も影響を受けている。原油価格は100ドルを超過し、113ドルをつけた。ロシアの株式市場は大きく下落し、対ロシア制裁が効いている可能性がある。フィッチなどの格付け機関はロシアの国債をジャンク級に格下げした。

 ロシアから脱出する西側企業も相次いでいる。ボーイングエクソンモービルAppleBMWなどだ。

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