英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ウクライナ人道回廊

 雨。

 ロシア軍による都市への砲撃が激しさを増している。ロシア軍の進軍が停滞している中、人道回廊を設けようという提案は否定され、ウクライナ市民は逃避を続けている。

 ロシア軍はウクライナの主要都市に対する砲撃を強めている。ウクライナ領土を奪うための進軍に進展がみられないためだ。一方、ウクライナ市民の避難は砲撃のために難航している。

 ペンタゴンの広報官によると、ロシア軍は南部ウクライナで進軍しているが、北部では停滞しているという。ロシア軍はキエフ包囲を続けている。

 ペンタゴン広報官は、ロシア軍がフラストレーションをためればためるほど、長距離の砲撃に依存するようになりがちだ、と述べた。

 月曜日に開かれた国連安全保障理事会では、南部都市のマリアポルが激しい攻撃を受け、数十万人もの人々が食料や水なしに留め置かれているという。ロシアは人道回廊をハリコフやキエフで提案したが、攻撃がやむことはない。火曜日朝もクレムリンは同じ提案を繰り返す見通しだ。

 モスクワは、この停戦提案はマクロン大統領によるものだという。フランス大統領府はこのコメントを否定した。ウクライナ政府によると、こうした提案にも関わらず空爆は続いているという。テレビのインタビューに応じたマクロン大統領は、プーチン氏説得が失敗に終わったと述べた。

 ウクライナ政府はロシアの人道回廊提案を懐疑的にみている。というのも、過去の人道回廊提案は失敗に終わっているからだ。

 一方、米国のバイデン大統領はフランスや英国、ドイツのカウンターパートと協議を行った。話し合いの最優先課題は市民の保護であるとドイツの広報官は述べた。

 ロシア軍の南部進軍にも関わらず、米国防省関係者によると、ロシア軍の中にモラル問題が増えているという。彼らは何をしているのか、実際に侵攻しているのではないかという懐疑的な認識である。モラルと供給、燃料、食料の問題を抱えているという。

 https://www.ft.com/content/9acf1660-4ed5-4732-8c47-6051babf3c36