英字紙ウォッチング

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民主党内タカ派の声

 晴れ。

 民主党Fedに対し、インフレにより厳しい姿勢で臨むよう求めている。党内の穏健派は有権者のインフレに対する反発を恐れている。

 民主党中道派からFedに対する圧力が飛び出しているのは、来秋のFOMCを前にしてのことだ。今回のFOMCFedは資産買い入れの縮小を速めると表明する見通しだ。来年後半に向け、利上げの舞台が整いつつある。

 2022年は中間選挙の年であり、バイデン政権の党の中で不安が高まっていることを反映している。1.75兆ドルに及ぶチャイルドケアや気候変動関連の法案は、ずっと後の年になってインパクトを与えることになりそうだ。

 マサチューセッツ選出の民主党下院議員は、Fedに対して即座のテーパリングと利上げを求めている。しかし、ホワイトハウスは現在、この価格高騰はいずれ緩和され、ガソリン価格も低下し始めているという認識でいる。

 バイデン大統領がパウエル議長の再任を決めたとき、バイデン氏は、インフレに対処する人物としてパウエル氏が最適であると考えていた。

 ただ、民主党内において金融引き締めを支持する声はまだそれほど多くない。ウェストバージニア州選出の民主党上院議員、ジョー・マンチン氏はFedによる債券買取政策に批判的な人物の1人である。

 民主党内ではインフレをより深刻にとらえる意見が増えてきた。直近の景気循環において、民主党は雇用、しかもより給与の高い雇用について常に話してきた。しかし、有権者の関心は雇用ではなく、インフレに向かいつつあるというのだ。

 民主党内のタカ派は、しかしながらさまざまな形がある。

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