英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

売られるイタリア国債

 ECBの先の決定に対し、イタリア国債が売りという形で反応している。ドイツ国債とのスプレッド格差が広がり、1年前の水準に達している。

 こうした市場の動揺はECBが、よりリスクの高い国債を買い支えるのかということへの疑問である。ユーロ圏の国債は過去1週間、世界的な売りの波にさらされた。トレーダーたちは高いインフレ率が継続し、ECBはそれによって金利を来年にも引き上げざるを得なくなるのではないかとみているからだ。

 この国債の売りは先週木曜日のECB政策委員会によって強まった。ラガルド総裁は2022年の利上げはガイダンスと合致しないと主張した。しかし、ユーロ圏のいわゆる周辺国の国債に対する売り圧力がこれによって強まった。

 https://www.ft.com/content/f75b8764-d962-488b-b89f-e2c600fbedc2

 今週は債券投資家にとって注目の1週間となる。世界の金融政策が転換期に差し掛かっているからだ。

 https://www.ft.com/content/e8fd411b-6adc-4404-9d72-88fc7f9f475e