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ドラギ、最後の会見

 曇り。

 ECBが利下げに踏み切った。政府にも財政出動を求めている。

 ECBは木曜日、利下げと3年間にわたる経済刺激策という大規模な政策パッケージを打ち出した。ドラギ総裁は各国の政府に対し、低迷するユーロ圏経済の成長を再加速させるため、素早く動くことを求めた。

 ECBはマイナス金利幅を拡大する決定を行った。そして、論争を呼んでいた2.6兆ユーロの債券買取プログラムを復活させた。期間は無制限である。

 同時に、ユーロ圏内の銀行に対し、融資する条件を緩和した。これらの刺激策はトランプ大統領がすぐに飛びつかれた。来週に行われるFOMCで、ECBに同調するように要求したのだ。

 トランプ氏はツイートの中で、「ECBはすぐに行動している。彼らは挑戦を続け、成功し続けている。通貨ユーロを非常に非常に強いドルに対して減価させ、米国の輸出を傷つけている」と述べた。

 ドラギ総裁は会見で、ユーロ圏は減税と財政出動が必要だと訴えた。危機感がにじむコメントである。

 ドラギ総裁は8年の任期を終え、元IMF専務理事のラガルド氏に10月末にその職を引き渡す。

 ECBの決定はユーロ安を一時招いたが、それは短い間に過ぎなかった。数時間のうちにユーロは0.3%、ドルに対して高くなった。

 ドラギ総裁は、世界的な貿易戦争のせいで、ユーロ圏経済は減速の危機に瀕していると述べた。2019年のユーロ圏の成長見通しは1.1%。2020年は1.2%成長だ。

 物価の見通しも引き下げた。

 マイナス金利幅はこれまでの0.4%からマイナス0.5%まで引き下げた。

 https://www.ft.com/content/9b2c29c0-d53d-11e9-a0bd-ab8ec6435630