英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

堅調な消費者物価上昇

 米国のインフレ率。

 米国のインフレ率の上昇ペースが続き、13年ぶりの高さを7月に記録した。消費者物価の指標は供給制約と需要の増加を引き続き反映した数値となっている。

 米国の消費物価指数は7月に13年ぶりの高い数字を記録した。前月比の上昇率はやや緩やかになったが、物価上昇圧力は続いている。

 労働統計局が発表したCPIによると、7月は前年同期比で5.4%の上昇。エコノミストらの事前予想は5.3%の上昇だった。6月も5.4%の上昇で、2か月連続の高い数字となった。

 食品やエネルギーを除いたコア指数でみると、物価上昇圧力はほとんど弱まっていない。7月のコア指数は4.3%の上昇である。

 問題はこの直近の物価上昇が恒久的なインフレにつながるのかどうかが議論のポイントになる。Fedはこのコスト上昇は時間を追うにつれて弱まっていくとみている。それはコロナ関連のものの不足などが解消されていくためだ。しかし、パウエル議長は最近、インフレリスクは短期には上振れリスクのほうが気になると述べている。

 最新のデータをみると、インフレ圧力は幅広いセクターに及んでいるようだ。航空運賃や旅行代金関連も含む。そのため、物価上昇は一時的ではないのではないかとの見方も増えている。

 中古車や中古トラックの物価上昇圧力はこの2か月間、急速に落ちている。航空運賃も前月比ベースでは0.1%の上昇にとどまる。

 エコノミストらがこのところ気にしている傾向は、住宅価格の上昇である。いわゆる貴族家賃は前月比で0.3%上昇した。

 https://www.ft.com/content/8a2ad340-5ecf-4aa5-be35-aa7f528c8b83

  欧州の投資家は10億ドル近い資金を金のETFに注ぎ込んでいる。7月の数字。

 https://www.ft.com/content/a65a1afb-fd22-4789-a410-4abbc88ddd26