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ウォールストリートの投資銀行などは、米国債金利の上昇がそれほど大きくないと見込んでいる。最新の見通しによると、世界のその他の金融資産に対する示唆も得られる。
投資銀行は米国債金利の見通しを引き下げた。今年の夏に22兆ドルに及ぶ国債市場のラリーが起きた後の出来事だ。
10年米国債金利は今1.13%まで低下している。逆に債券価格は急上昇している。経済回復が進み、中央銀行が金融緩和を手じまいしようとしている中、典型的には金利は上昇するはずだ。
アナリストや投資家は年末には2%に到達するという金利見通しの見直しを迫られている。このところの金利低迷から回復はしているものの、以前見込んでいた2%に到達するとの見通しは今や少ない。ゴールドマン・サックスやJPモルガンは今月、見通しを引き下げた。
この見通しの修正は投資家だけでなく、株式投資家にとっても影響が出そうだ。最新の見通しによると、年末時点で10年米国債の金利は1.8%に上昇するとみられている。現在は1.3%で推移している。これは5月時点には2%に上昇するとみられていた。
JPモルガンは金曜日に10年国債見通しを1.75%に引き下げた。Fedが金融緩和を手じまいするとの意欲を見せており、そのことがインフレ期待に影響しそうだという。
インフレは債券投資家がもっとも嫌うものである。さらに、それは株価にも影響を与える。
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