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バイデンプランの衝撃

 バイデンプランの衝撃。

 20日に大統領に正式に就任するジョー・バイデン氏が財政刺激策を打ち出した。これが世界の金融市場にショックをもたらした。

 小型株から銅まで価格を押し上げた。米国債のみ価格が低下した。

 ブルーウェーブが予想より遅れて市場に影響をもたらしたが、世界の金融市場を再編成するほどの力があった。

 ジョージア州上院議員選挙で民主党が勝利し、バイデン大統領誕生とも相まって投資家はそのポートフォリオの見直しを進めている。1.9兆ドルにおよぶ財政刺激策をバイデン氏が打ち出すことに伴うものだ。

 その財政刺激策の影響ははるか遠くに及ぶ。テクノロジー株は足踏み状態だが、インフラプロジェクトに使われる銅のような商品価格は上昇した。機械製造関連株は上昇した。世界の原油相場は1バレル55ドルに到達している。

 米国の地方政府債の中で低格付けのものも上昇した。

 しかし、バイデンプランの影響をもっとも大きく受けるのは米国債であろう。投資家は国債の大幅増発とより高めのインフレ率を見込んでいる。早めの資産買い取りプラグラムの手じまいを試みるFRBに市場は圧力をかけている。

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