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ネタニヤフ追い出しで合意

 晴れ。

 イスラエルの野党党首らはネタニヤフ首相追い出しのための連立政権樹立で合意した。10日後にネタニヤフ政権が続くか否かの投票が行われる。

 イスラエルの野党党首らが連立政権を目指して合意した。12年に及ぶネタニヤフ政権の存続が危ぶまれている。

 野党の顔ぶれは極左のメレツ党から超国家主義者のヤミナまで幅広い。つなぎ役となっているのが中道派である。また、イスラム主義政党も重要な役割を担っており、イスラエル政治の歴史の中で、アラブ政党が重要な役割を果たすのは2回目となる。また、公式に連立政権に加わるのは初めてのことになる。

 この野党グループの唯一の目標は、ネタニヤフ氏の退陣である。イスラエルで最も長く首相の職にあった。現在、汚職の罪で訴追も受けている。もちろんのことであるが、ネタニヤフ氏はその事実を否認している。

 国会議員らは10日以内に投票を行うことになっている。野党が連合したといっても、与党との差は僅差であり、120議席のうち、61議席でしかない。野党連立政権が成立しないかもしれないのだ。もし野党連立政権の樹立に失敗すれば、イスラエルは2年以内に5回目の選挙を行うことになる。

 もし野党連立政権が成立すれば、百万長者で議席数がわずか6議席しかもっていない少数政党の党首ベネット氏が次の首相に就くことになる。

 ベネット氏は49歳。彼はパレスチナ国家の創設に反対しており、ネタニヤフ氏よりもさらに右寄りの主張の持ち主である。

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