曇り。
インフレの時代がやってきた。それは良いことなのだろうか。
12月のFRBの会合はルーチン的になっていた。政策担当者は、経済は物価上昇圧力なしに歳出水準の増加に対処できるという点で合意した。いくつかの原材料価格は急速に上昇しているが、最終財はコスト上昇圧力に耐えうると評価されている。
しかし、一般物価は深刻な問題ではないと結論づけた。
この議論は1964年12月に行われたFOMCだ。その2週間前には「グレート・インフレーション」と名付けられる17年に及ぶインフレ時代が到来し始めていた。
物価の転換点は、専門家がインフレのリスクを軽視したためだ。現在の評価については、商品や財価格の上昇はまだ遠いという。
30年間にわたり、先進国でインフレが抑制されてきた結果、政策当局者はインフレはコントロールできると信じている。この見解は主流派の考えであるが、支持者を失いつつある。その典型例が「インフレの死」の著作だ。
その著者は現在、インフレを懸念している。
https://www.ft.com/content/fe726054-5cc7-4285-9712-e92a21ed6079