英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ダウ高値更新

 晴れ。
 ダウ株価は高値を更新した。過去のサイクルのような水準にまで金利を引き上げる必要はない、とイエレン議長が証言したからだ。
 債券と株が変われ、ドルは下落した。インフレ率の減速に言及したことを受けた動きだ。
 https://www.wsj.com/articles/currency-gains-pressure-japan-australia-stocks-1499825411
 イエレン議長の議会証言である。インフレ率は再び上昇していくが、Fedとしてはもしインフレ率が弱い状況が続けば、政策を変えることもありうると述べた。
 グローバルに起きているインフレ率減速という謎に対し、イエレン議長は下押し圧力は今後数ヶ月で消失していく、と述べた。あくまでもゆっくりと利上げをしていく計画にこだわった発言である。
 しかし、想定したよりもインフレ率の弱さが強いようだと、政策変更はありうると述べた。
 イエレン議長としては、賃金の上昇圧力によって、物価を押し上げるとの見方を繰り返した。2%インフレのパスから外れていると判断するにはまだ早い、と述べた。
 議会証言を受けて、株価は上昇。債券金利は下落した。マーケットの予想では次の利上げは12月だ。そして、9月にバランスシート縮小のプロセスを開始する。
 Fedは今月25、26日に会合を開く。先月の会合において、政策金利である短期金利を1から1・25%の間に引き上げた。
 ここ数週間Fed幹部らは、インフレ率の減速が一時的なのか、それとも続くのか議論を続けている。イエレン議長はインフレ率の減速は一時的であるとみている。議会証言でイエレン議長は、労働市場の引き締まりが賃金に上昇圧力をかけ、インフレ率が見かけより幅広く減速しているように見えるという伝統的なパターンを示した。
 不安定な食料とエネルギーを除いたインフレ率は、5月に1・4%。今年2月は1・8%であり、減速している。6月のインフレ率は金曜日に公表される。
 6月に述べたように、Fedはバランスシート縮小を比較的早く始めると繰り返した。
 https://www.wsj.com/articles/yellen-gradual-rate-increases-will-be-needed-to-sustain-economic-expansion-1499862633