債券市場の緊迫に注目。ハイイールド債やジャンク債と呼ばれる債券が非常に低いデフォルト率により価格が急上昇、すなわち金利が下がっている。
今年、債券投資家にとって、問題を抱えたリスクのある企業の債券への投資は、プラスのリターンを生んだ。公的に取引される広大な債券投資の世界で、珍しく輝ける分野であった。
それとは対照的に、より質の高い政府や企業の債券は2021年にマイナスリターンとなった。インフレが上昇し、経済成長が上向くとの期待から、こうした結果がもたらされた。金利が上昇すれば、保有する既存の債券はより魅力が薄れることになる。
この信用力に差がある債券のパフォーマンスの格差は奇妙なように見える。しかしこのことは、ひとたび経済が回復基調に向かうと、どんなことが市場で起きるかを説明している。
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