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アルケゴス続報

 アルケゴス・キャピタル関連の続報。取引銀行はアルケゴスによる投げ売りの扱いについて、規制当局の調査を受けている。

 米国と欧州の証券監督当局が、アルケゴスキャピタルの取引先として関連のある6つの銀行へ調査に乗り出した。200億ドルにのぼるとみられる最近の投げ売りで、不適切な行動がないか、チェックする目的だ。

 ビル・フアン氏が創設したアルケゴスには、ゴールドマン・サックスやモルスタ、日本の野村証券などがかかわっていた。

 金曜日には、これら銀行は大規模な株式の塊を売り始めた。その結果、メディアグループのバイアコムCBSディスカバリー、中国のバイドゥなどの株価が大きく下がった。その結果、野村やクレディスイスは損失を被った。

 米国やイギリスの監督当局はこれらの銀行に情報提供を求めている。

 先週、アルケゴスの損失が膨らむに伴い、いくつかのプライムブローカーは取引の秩序ある巻き戻しを行うことで合意しようとした。というのは、投げ売りとなると、証券の価値を大きく落とすことになるからだ。関係者によると、20日間をかけて株式を売ることを模索したという。

 特にアルケゴス向けエクスポージャーが大きかったのがゴールドマン・サックスだ。ゴールドマンは金曜日の朝、36億ドルのブロックセールを模索した。そして、その額は66億ドルにすぐにふくらんだ。そして、金曜日の終わりには、ゴールドマンが流動化したのは105億ドルにのぼった。

 モルガンスタンレーも同様に流動化に努めた。100億ドル相当以上の株が売却された。

 プライムブローカーは典型的には、現金と証券を投資家に貸し出し、その取引を支援するビジネスを行っている。このビジネスはリスクが高いが、ブローカーにとって非常に儲けの大きなビジネスである。

 フアン氏の取引はいわゆる「トータル・リターン・スワップ」を使ったものだ。

 https://www.ft.com/content/c771ad24-24ca-4002-ab8f-17719e4c32da