晴れ。
米国債の金利が上昇し続けている。10年国債は昨年1月以来の高い水準を更新している。
米国の長期借入コストがコロナ危機初期の高いレベルまで上昇している。10年国債の金利は0.06%上昇し、1.77%をつけた。これは2020年1月以来の水準である。
こうした動きは、投資家が米国のコロナ接種や財政刺激策に楽観的な見方を示しているためだ。1月以降、米国の国債市場は見直しが続いている。Fedは経済の過熱をしばらく放置する方針だと受け止められている。
世界の先進国の国債指数も5%低下した。
バイデン大統領は月曜日、4月中旬までに、米国民の成人の90%がワクチン接種が可能になると述べた。同時に、大統領はピッツバーグやペンシルバニアに水曜日に赴き、3兆㌦のインフラ整備計画を発表すると述べた。これは今月成立した1.9兆ドルの刺激策に続く財政刺激策だ。
こうした動きに、投資家からは、インフレへの警戒が続いており、最近の国債の売りにつながっているという。
米国の5年債は今年、長期債よりも売りが少なかったが、火曜日にも動きがあった。5年金利は2020年3月以来の0.94%をつけた。
投資家は現在、Fedが計画よりも金利を早めに引き上げるのではないか、とみている。
欧州の国債も市場の圧力を受けており、ドイツ国債の10年ものはマイナス0.27%まで上昇した。
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