小雨。
レンタカー事業を運営するハーツが破産の準備に入った。債権者と合意した支払い期限に資金を用意できなかった。コロナ破産と言えそうだ。
カール・アイカーン氏が所有するハーツは、破産の準備に入った。
フロリダに拠点を置き、チャプター11の用意をしている。ハーツはすでに先月の支払いにも失敗していたが、債権者は5月22日まで期限を延期していた。
世界中の国で政府がロックダウンを打ち出し、国際的な旅行がストップする中、コロナウイルスは世界最大のレンタカー会社を存続の危機に陥れた。ハーツだけでなく、それ以外の会社も破産の危機に追い込まれそうだ。
レンタカービジネスの多くは、米国や欧州における空港の収益に依存する。しかし、米国とEUが課した旅行禁止令により、レンタカー会社の得られる収入は蒸発してしまった。
ハーツの債務残高は190億ドルにおよぶ。コロナウイルスの発生前から、アビスやウーバーなどといった競合との競争が厳しくなり、ハーツはリストラを迫られていた。アイカーン氏が39%を保有するハーツは4月に、1万人の人員削減を決めていた。これは米国における雇用者数の4分の1に相当する。
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