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ゴールドマン決算

 晴れ。

 ゴールドマンサックスの決算は2四半期連続で失望させる内容だった。1MDB絡みの訴訟費用が膨らみ、2四半期連続で予想を下回る業績となった。

 ゴールドマンは今月、最初の投資家デーを控えている。

 フィクストインカム部門のトレーディング収益は63%増と力強い結果だったが、それでは相殺できず、純利益は26%減となった。ライバルであるJPモルガンなどと比べても業績は振るわない。

 今四半期は新規上場の会社の株式売却で業績が押し上げられたとゴールドマンは説明している。その中にはウーバーやアバンターなどが含まれる。

 訴訟費用は10億ドルほど利益を押し下げた。

 デビッド・ソロモンCEOは、アナリストとの電話会議において、訴訟費用の多くは1MDB問題とマネロンスキャンダル絡みのものであると説明した。できるだけ早く、結論を出すべく頑張って動いているとCEOは説明した。

 ゴールドマンの第4四半期の業績は、報酬の増加によって下押しされた。アナリストらは十分にコストコトロールができていないのではないかと追及している。

 第4四半期の収入は23パーセント増加した。今後、事業部門を再編するが、伝統的な投資分野と融資分野が分割され、4つに細分化される。投資銀行とアセットマネジメント、消費者とウェルスマネジメント、そしてグローバルマーケッツだ。

 そして、投資銀行部門は第4四半期において、もっとも業績が冴えない部門だった。ディールの量が低下し、比較的好調だった2018年第4四半期と比べると見劣りがした。

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