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ドイツの脱炭素戦略

 曇り。

 ドイツの脱炭素戦略。エネルギー供給において脱炭素を実現するために440億ユーロに及ぶ補償取引を完了させた。具体的には、2038年までに石炭エネルギーをゼロにするために、産炭地域に対して400億ユーロ相当の補償をするというものだ。

 それに加えて、RWEのようなエネルギー企業に対し、石炭工場を閉鎖するための43億ユーロの補助金を支出する。欧州最大の経済において、歴史的なエネルギー転換の最後の障害がこれで取り除かれた。

 メルケル連立政権は昨年、石炭火力発電所をすべてなくすことを約束した。しかし、石炭火力発電所が集中する北ラインウェストファリア州などと交渉が続いていた。

 今回の合意の結果、ドイツにおいては原発と石炭火力発電所はすべてなくなる。そして、太陽光と風力発電に依存することになる。ドイツの環境大臣は、われわれは、原発と石炭火力への依存から脱する最初の国になる、と述べた。

 今回の合意により、RWEは2030年までに6000人の人員を削減する必要がある。しかし、この日の午後の取引でRWEの株価は上昇した。

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