英字紙ウォッチング

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ウォールストリートは好決算

 久しぶりに晴れ間が広がる。気持ちの良い朝である。更新をかけてから、PCの調子がすこぶる良い。
 5大金融機関の第3四半期決算が出揃った。この記事はモルスタに焦点を当てている。
 モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン社長による、ウェルスマネジメント部門への賭けが成功した。
 同社のブローカー部隊は、利益の出ないトレーディング部門に代わって収益に貢献し、過去10年間でもっとも利益を出した。
 今年9ヶ月の利益は55億ドルとなった。2007年以降で最高益である。
 ウォールストリートの5大金融機関の第3四半期決算が出そろい、すべて前期比増益となった。しかし、増益の理由はさまざまである。シティグループJPモルガンは法人金融とクレジットカード部門に頼っている。バンカメは融資とコスト削減が大きく寄与した。ゴールドマンは投資とM&A手数料が貢献している。
 一方、モルガンスタンレーの収益エンジンはウェルスマネジメントである。350万人の顧客の2・3兆ドルの資産を預かり、その規模も大きくなっている。そして、それはゴーマン氏の努力によるものだ。
 ウェルスマネジメントのブームはウォールストリートを超えて広がっている。モルガンはシティグループの部門であるスミスバーニーを買収し、完全に統合した。
 モーゲージやそれ以外のローンビジネスをウェルスマネジメント部門に移している。さらに、小規模口座の保有者にはロボアドバイザーを導入している。その結果、1万5800人いる人間のアドバイザーの忠誠を失わないようにしている。
 https://www.wsj.com/articles/morgan-stanleys-earnings-rise-as-wealth-management-grows-1508238034