英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

アメリカの競争力

 薄曇り。

 アメリカの競争力問題について。競争力が低下しているのは、産業界と政治との間で機能不全が起きているからだ、と見立てている。

 先週、ヒューレットパッカードのCEOで元共和党の大統領候補であったカーリー・フィオリーナ氏がニュースになった。彼女は、アメリカの産業業界における偽善を告発した。彼女はトランプ大統領が弾劾されるかどうかは、死活的に重要であると述べた。

 しかし、トランプ氏に投票する可能性について排除しなかった。

 彼女はどうやら、エリザベス・ウォーレン氏の可能性について言及したかったらしい。私は、フィオリーナ氏のような人々が富の再配分問題について急進的な考えを持つ人物になぜアレルギーを持つのか、理解したような気がした。しかし、減税や規制緩和を理由にトランプ氏のような人物を支持する産業界の人々は、詐欺のゲームで遊んでいるようなものではなかろうか。

 これは米国の競争力について論じたハーバードビジネススクールの論文で展開された問題でもある。すなわち、このレポートは、競争力がますます低下しているのは、産業界と労働者の富の格差が生じていることや、アメリカの財政ポジションが悪化していること、スキルのギャップがあることに起因すると分析している。そして、米国の競争力が低下している主要な理由は、政治の機能不全にあると結論づけている。

 政治がインフラに投資をし、教育改革を進め、才能ある移民が入国しやすくするなどの施策のことである。

 https://www.ft.com/content/419b6a42-2254-11ea-92da-f0c92e957a96