英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ユーロ銀行同盟計画

 晴れ。

 ドイツのショルツ財務大臣が、銀行同盟計画を発表した。ドイツとしては共通の預金保険制度を財政面で支えると約束している。ユーロ圏を銀行同盟に進めるために、ドイツが打開策を打ち出した。

 ショルツ氏は、ユーロ圏の金融セクターの統合が完成しなければ、ヨーロッパの世界における役割は傷つけられるだろう、と述べた。ユーロ圏の銀行を中央で監督する計画は、7年前のユーロ危機の際に提案されていた。

 欧州の金融センターでもあったシティをブレグジットによって失うことは、ユーロ圏の銀行がより良い統合を促進する良い機会を意味する、と述べた。

 ECBやブリュッセルEU高官らは、各国政府に対して銀行同盟に関する政治的な対立をやめるよう、長らく求めていた。破綻した銀行救済には、納税者の税金を使わずに、安全のうちに救済される制度が必要だという主張である。そのことで、ユーロ圏は経済ショックに対してより強靭になる。

 ショルツ氏の提案でもっとも驚くべき内容は、銀行が破綻した際に預金者を守るEU共通の制度案だ。従来のドイツは、納税者の資金を他国の破綻銀行の救済に使うことに強く反対していた。しかし、今回再保険のシステムを提案し、各国のファンドのバックストップになる。

 https://www.ft.com/content/8ea7e002-ffce-11e9-b7bc-f3fa4e77dd47