英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

低下する欧州のインフレ期待

 曇り。朝晩が涼しく、過ごしやすくなってきた。
 株式投資家はFedのシナリオに乗ろうとしている。Fedは今のところ来年からの利上げを示唆している。投資家にとっては、どのように投資のバランスをとるか、微妙な舵取りが迫られる局面だ。
 今後数ヶ月間は、株価はおそらく上昇するだろう。リスク要因としては、Fedが経済指標をみて、利上げのペースを突如加速してしまうことだ。政策金利は2008年12月以降、ゼロで推移している。
 金利に加え、最近はウクライナや中東などの地政学的要因も浮上している。ユーロ圏経済の減速も気がかりだ。
 http://online.wsj.com/articles/u-s-stock-investors-straddle-the-feds-line-1408905406?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ドラギ講演について。
 ユーロ圏における金融市場のインフレ期待は急速に低下している。先週金曜日、ドラギ総裁はインフレ期待の低下を認識していると述べた。市場にはECBがより大胆な行動をとるのではないかとの期待が高まっている。
 具体的には5年間の時間軸をとったインフレ期待は1・95%に低下した。これはユーロ圏の債務危機がもっとも厳しかった時期の水準だ。これまでドラギ総裁はインフレ期待とECBのインフレ目標はがっしりとアンカーされていた、と述べていた。しかし、最近のインフレ期待の動きは、こうした発言の土台を揺るがすことになる。市場参加者の間からは、ドラギ総裁発言の信用性を疑う声も出ている。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/1128310e-2a04-11e4-914f-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3BLzJHjL4